川田工業「慰霊碑建立プロジェクト」Vol.3
2025年4月より不定期配信している「慰霊碑建立プロジェクト」シリーズの第3弾です。今回は、慰霊碑の制作を担当された須藤石材株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役社長 須藤恵貞様)がYouTubeで公開した「慰霊碑紹介動画」と、 専務取締役 青木章浩様よりお寄せいただいたメッセージをご紹介します。
慰霊碑 紹介動画(制作:須藤石材様)
須藤石材 専務取締役 青木章浩様
一昨年、川田工業株式会社様が創業100周年を迎えられるにあたり、多田取締役より「慰霊碑建立」のご依頼を賜りました。
その後の打合せにて「橋のモニュメント」をテーマとするコンセプトが決定し、事業企画部の三宅様からご提供いただいたデッサンを契機に、弊社の「慰霊碑建立プロジェクト」が始動いたしました。
ご提案いただいたデザインは、正面に「明石海峡大橋」を見立てた、大胆かつ象徴的なものでした。弊社ではこの意匠を最大限に活かすべく、3D CADによるモデリングを行い、さらに工事部が3Dプリンターを用いてミニチュアを制作し、耐震性や据付方法など、細部に至るまで徹底した検証を重ねてまいりました。
今回の慰霊碑には、茨城県笠間産の稲田石を採用しておりますが、特殊な加工を要するため、通常の工作機では対応が難しく、専用の機械を用いて制作いたしました。また、社章部分にはオハラ社製の光学ガラスを取り入れております。
石材パーツおよびガラスパーツの加工・研磨は順調に進行いたしましたが、ガラスを囲うステンレスパーツの製作には大変な時間を要しました。
ガラスパーツの重量が50キロを超えたため、厚み6mmのステンレスを採用した結果、加工に高度な調整が必要となり、二度の作り直しとデザイン変更を経て、ようやく完成に至りました。
完成当日、稲田石の白さが際立ち、社章が光を放つ姿を目の当たりにし、私自身深い感動を覚えました。
制作にあたり、三宅様には稲田石の採石場やガラス加工現場をご視察いただき、職人たちの士気を大いに高めていただくなどご尽力をいただき、無事に素晴らしい慰霊碑を完成させることができました。
最後に、川田工業株式会社様の慰霊碑建立に携わるという貴重な機会を賜りましたこと、そして弊社の技術に厚い信頼をお寄せいただきましたことに、心より御礼申し上げます。
― 青木様、ありがとうございました。
川田工業は、慰霊碑が人を場のつながりを創出し、これまでの歴史への感謝とこれからの未来への想いをつなぐ"かけはし"となり、すべてのステークホルダーへ感謝を伝えるコミュニケーションチャンスとなることを願っています。
須藤石材様 ご紹介
須藤石材株式会社は、明治38年(1905年)創業の歴史と伝統のある老舗石材店です。墓石の製造・販売、霊園の紹介、そして記念碑の建立など、石材に関するあらゆるニーズに応える幅広い事業を展開されています。お客様一人ひとりの想いを大切にし、デザイン墓石から伝統的な和型墓石まで、高い技術力と豊富な経験で形にされてきました。年間約4,000件という業界トップクラスの施工実績と、20年保証のアフターサービスは、全国のお客様からの厚い信頼の証です。今回の「川田工業 慰霊碑」の制作においても、その確かな技術と真摯な姿勢で、故人を偲び未来に想いをつなぐ大切な場所を丁寧に創り上げてくださいました。
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牛久浄苑
- https://bosan.net/
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