Tele-Barista(NEXTAGE)技術スタッフインタビュー 「DAWN ver.βで語る!」(その3)
2022年6月、東京・日本橋にオープンした「 分身ロボットカフェ DAWN ver.β(以下「DAWN」)」は、テクノロジーによって、人々の新しい社会参加の形の実現を目指しています。
「テレバリスタ(Tele-Barista)プロジェクト」から、主に「NEXTAGE」側の開発に携わった川田テクノロジーズおよびカワダロボティクスのプロジェクトメンバーにインタビューする「DAWN ver.βで語る!」シリーズ。第3回は、カワダロボティクス 技術部 の 川端 健太郎 さんです。
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●Profile● 川端 健太郎 さん
かわばた けんたろう ● カワダロボティクス株式会社 技術部技術二課。主に、NEXTAGEがパイロットからの指令を受けたときの動きや運用についての仕様の取りまとめからバグ改修まで一元で担当している。
技術スタッフが教えるテレバリスタ体験ポイント!
「NEXTAGEのさまざまなジェスチャーに注目していただきたいです。パイロットが、本当にその場にいるような感覚になるほど多彩で細かな動きを実現しています。声だけではなく、ロボットの動きからも遠方のパイロットにいるパイロットの方を身近に感じていただければと思います」
――テレバリスタプロジェクトを遂行する上で心がけていたことはありますか?
川端:
どうすれば、パイロットの方が負担なく使うことができるかという点を考えました。操作性やエラー時の処理方法など、簡単な操作で、多彩な動きに対応できるように心がけてシステムを考えました。
――NEXTAGEはもともと産業用として開発・利用されているロボットですが、テレバリスタプロジェクトでは、これまでの産業ロボットとは異なる改良をされたと聞きました。このあたりで苦労した点はありますか?
川端:
目の前にいるお客様を相手にしていますので、NEXTAGEが安定して動き続けるようにすることです。分身ロボットカフェのオープン当初は、デモンストレーション中に停止してしまったり、条件設定を誤り注文とは別のコーヒーを提供してしまったりと、お客様にご迷惑をおかけしてしまったことも...。しかしチームのがんばりもあり、いまでは安定して動作しています。
――テレバリスタプロジェクトを通じて、よかったことやうれしかったことはありますか?
川端:
産業用ロボットとしてのNEXTAGEは「人手不足を補うもの」として活躍していますが、テレバリスタNEXTAGEは、「人の拡張先」として距離や病気などさまざまな障害を飛び越え、使う人自身の活躍フィールドを広げることを実現しました。 外出困難な難病を抱えたパイロットの方々に、テレバリスタNEXTAGEを使うことを、喜んでいただけているのがうれしいですね。
――最後にメッセージをお願いします。
川端:
産業用ロボットのイメージが強いNEXTAGEですが、"人と一緒に働ける協働ロボット"として 多くの方に見ていただける機会ができて大変うれしく思っています。 ぜひ、分身ロボットカフェで、テレバリスタを体験しにいらしてください。NEXTAGEを通じて、テレバリスタパイロットの方々との心理的な距離の近さを感じていただければと思います。
●「テレバリスタ(Tele-Barista)プロジェクト」とは
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