2019/08/20 社会 地域社会

川田工業、高知大学の学生を対象とした現場見学会の開催と、同大学内での講義を実施

2019年6月15日、高知県高知市にあります葛島第2高架橋の現場において、高知大学理工学部の野田教授から構造力学や防災施設について学んでいる学部2、3年生30名を迎えて、川田工業主催の現場見学会が開催されました。

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高知大学の皆さま


本橋が含まれる県都と高知龍馬空港を直結する高知南国道路の工事が2020年度の開通を目指し進められています。


高知南国道路が開通すると、


・国道55号の渋滞の緩和
・高知自動車道から一般道に降りることなく高知龍馬空港にアクセスできるようになる
・人命救助や緊急物資の輸送など重要な役割を担う道となる


などの効果が期待されています。


葛島第1高架橋、葛島第2高架橋は、高知南国道路の中の南国パイパスから絶海池(たるみいけ)までの連続高架橋で、川田工業は葛島第2高架橋の施工を行っています。

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今回の葛島第2高架橋が高知県のどの位置にあるのか図で表してみました(国土交通省四国地方整備局土佐国道事務所webサイトの情報を元に作成)


見学会では、はじめに現場所長より大学生の皆さまへ、今回の葛島第二高架橋は開断面箱桁を採用した特殊な構造物であることや、220t吊れる大型クレーンで架設することなどの説明がありました。


プリントを用い、ボルトの締め付けや現場塗装など工事の一連の流れが説明されたあと、「工事現場がどんなものなのか肌で感じて、よかったら将来の仕事の選択肢の一つに加えて欲しい」と挨拶がありました。


続いて、2主箱桁と開断面箱桁の構造比較や、SCデッキ、Uチェアーの構造の説明、これまで発泡スチロールで模型をつくっていたが、葛島第2高架橋ではCIM(3Dモデル)を活用していること、そして川田工業が現在取り組んでいる研究開発についてなど、模型やパワーポイントを用いて説明が行われました。

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学生の皆さまの前で説明を行う当社社員
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模型を使い、橋の構造について説明


『橋と構造力学についての体験プログラム』では、1枚の足場板、3枚重ねた足場板、T型の断面に加工した足場板を用意し、学生の皆さまに足場板の上に載っていただきました。

1枚だとたわみやすい、3枚だと少しだけたわみが減る、T型はものすごく強いことを体感していただいたほか、橋の構造力学や耐力、変形力についても説明がありました。

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足場板の上に載り、たわみを体感
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最初は遠慮がちだった学生の皆さまも板に載って、たわみを体感していただきました
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プリントなどを使用し、橋の構造力学について説明をしました

その後は質疑応答コーナーを行い、最後は見学に来た大学生の皆さま全員から「ありがとうございました」とお礼の言葉をいただきました。



さらに翌月の7月23日には、高知県高知市の高知大学朝倉キャンパスにおいて、理工学部の野田教授から防災施設などの構造物の設計について学んでいる3年生を対象に、当社社員による講義が行われました。

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高知大学の学生の皆さまの前で講義を行う当社社員


川田工業の説明および橋梁の構造設計についての講義のあとに質疑応答コーナーを設けたところ、学生の方からは「コンクリート橋や鉄橋など橋にも色々な種類がありますが、橋の材料は地理的要因や地盤の特質で決まるのでしょうか?」などの質問がありました。

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講義を聞く学生の皆さま
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質問をされる学生の方



今回の見学会と講義は、大学で学んでいることが橋づくりにどのように結びついていくかを学び、川田工業の事業を通し橋梁や建設業界に興味をもっていただくことが目的です。

川田工業では、SDGs(下記の目標)に貢献していくため、今後もこのような機会を設け継続的に活動してまいります。

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