TNFD提言に基づく情報開示
公開:2026年9月14日
はじめに
気候変動と並び、自然資本の損失は世界経済が直面する重大なリスクとして認識が高まっています。2022年の「昆明・モントリオール生物多様性枠組」がネイチャーポジティブを国際目標に掲げ、これを受けてTNFDが2023年9月に情報開示の最終提言を公表しました。企業は自然から多くの恵みを受ける一方、事業活動を通じて自然に影響を与えており、その双方向の関係を把握し開示することが求められています。
川田グループは、グループ理念「安心で快適な生活環境の創造」と「八方よし」の精神のもと、重要課題「地球環境への貢献」の重点課題として「自然資本・生物多様性問題への積極的な貢献」を設定しています。橋梁、建築をはじめとする社会インフラを担う当社グループの事業は、バリューチェーンの各所で自然資本や生態系サービスと深く関わっており、自然資本の損失は経営課題であると同時に、防災・減災や自然再生に資する技術や製品を通じた貢献の機会でもあると認識しています。当社グループはTNFDが推奨するLEAPアプローチに沿って事業活動と自然との依存・影響、リスク・機会を分析し、その初年度の成果を6つの一般要件と4つの柱に沿って整理しました。
初年度開示の位置づけ
本開示は当社グループにとってTNFDに沿った初年度の開示です。まずLEAPアプローチの全体像と、依存・影響、リスク・機会の定性的な把握、優先地域の特定結果を中心に開示します。指標と目標は定量的な目標値の開示は行わず、既存の管理指標・法令遵守状況との対応関係と取り組み紹介に留め、データ整備の進展に応じて段階的に充実を図ります。気候関連の情報は引き続きTCFD提言の枠組みに基づき開示しています。
関連資料
-
TNFD提言に基づく情報開示(完全版)
- TNFD提言に基づく情報開示<2026/09/14>(PDF:1,337KB)
開示の一般要件
TNFDが4つの柱すべてに適用される前提として定める6つの一般要件について、当社グループの考え方を示します。
| 一般要件 | 当社グループの考え方 |
|---|---|
| マテリアリティの適用 | ISSBのマテリアリティ情報の定義をベースラインに、財務的マテリアリティの観点から開示対象を判断しています。あわせて、自然への影響の重要性(インパクトマテリアリティ)の観点をEvaluateフェーズで評価し、開示すべき重要な依存・影響の特定に活用しています。 |
| 開示のスコープ | 当社グループの4つのセグメントおよびその他事業の直接操業に加え、資源採取、素材製造等の上流バリューチェーン、および建築物の解体、廃棄物処理等の下流バリューチェーンを分析対象としました。 |
| 自然関連課題のある地域 | 工事現場を含む国内142拠点の位置情報をもとに、周辺の自然の状況を地理空間データで評価し「影響を受けやすい地域」を特定しました。データとトレーサビリティの改善に応じ、地理的精度の向上と対象範囲の拡大を図っていきます。 |
| 他のサステナビリティ開示との統合 | 気候関連の情報はTCFD提言に基づき別途開示しています。自然関連課題と気候関連課題とは相互に関連する課題として相互参照できるようにし、今後は、本自然関連開示と気候関連開示を含むその他のサステナビリティ開示とを統合的に示すことを目指していきます。 |
| 検討される対象期間 | 社会インフラという当社グループが手掛ける事業が長期にわたり社会で使用される特性を踏まえ、短期(現在~5年後)、中期(6年~10年後)、長期(10年超)の時間軸でリスクと機会を検討しました。 |
| ステークホルダーとのエンゲージメント | 「八方よし」の精神のもと、すべてのステークホルダーとの対話と協働を通じて信頼関係を築いています。「人権方針」に基づき、事業活動に伴う人権、地域社会への負の影響の特定、防止、軽減に取り組み、地域社会を含む影響を受けるステークホルダーの権利に配慮します。 |
ガバナンス
自然関連課題は、気候変動を含むサステナビリティ課題と一体的に、既存のサステナビリティ推進体制のもとで運用しています。
取締役会による監督
取締役会は、サステナビリティに関する重要な方針や課題の審議、決定を行うとともに、自然関連課題を含むサステナビリティの諸活動の内容や進捗をモニタリングし、指揮、監督の責任を担います。諮問機関であるサステナビリティ推進委員会から、リスクや機会、対応策について定期的または必要に応じた報告、答申を受け、サプライチェーンを含めた取り組みが適切に進められているかを確認しています。
経営者の役割
サステナビリティ推進委員会は、取締役であるサステナビリティ推進室長を委員長とした取締役会が選任する委員で構成され、原則毎月開催されます。下部組織にサステナビリティ推進会議、さらにグループ各社のサステナビリティ推進委員会を配置する重層的な体制のもと、上位組織から下位組織への指示、諮問と、下位組織からの報告、答申の双方向フローを確立しています。自然関連課題の評価と管理も、この体制のもとで気候変動課題と一体的に推進していくことを検討しています。
人権・ステークホルダーに関する方針と監督
国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき2024年3月に「人権方針」を制定しました。自然関連課題への対応にあたっては、事業活動により影響を受ける地域社会を含むステークホルダーへの配慮を本方針の枠組みに組み込んで取り扱います。また、内部通報、相談窓口を外部のお取引先様まで拡充し、把握した懸念は取締役会の監督下に置いています。
戦略
― 事業活動と自然との依存・影響のスクリーニング ―
LEAPアプローチに沿って、自社事業およびバリューチェーンを対象に依存・影響をスクリーニングしました。
当社グループの事業は、鉄構、土木、建築、ソリューションの4セグメントおよびその他事業で構成され、うち鉄構、土木、建築の建設関連3セグメントで売上の約9割を占めます(2026年3月期)。ENCORE *1 を用いて全セグメントの直接操業とバリューチェーンを網羅的にスクリーニングし、依存・影響のスコアが中程度以上となる直接操業の事業およびバリューチェーンのセクターを特定しました。主な所見は次のとおりです。
- *1ENCORE:企業の事業活動と自然資本との依存・影響を評価する国際的な分析ツール。
- 上流の資源採取、素材製造、エネルギー生産(鉄鋼、セメント、コンクリート等)における依存・影響が、いずれのセグメントでも大きいことを把握しました。
- 直接操業では、建設関連セグメントの工事、架設に伴う騒音・振動、有害物質排出、GHG排出が主要な影響であることを把握しました。
- 工事や航空輸送は、気象の調整、災害緩和といった生態系サービスに依存している可能性が示唆されました。
| セグメント等 | 主な依存 | 主な影響 |
|---|---|---|
| 鉄構 | 上流VCの資源採取、エネルギー生産(鉄鉱石、化石燃料等)。直接操業(架設、工事)における気象の調整サービス、災害緩和サービスへの依存がある。 | 上流VCの資源採取、製造工程に加え、直接操業における騒音、振動による外乱、有害物質の排出、GHG排出による影響度が高い。 |
| 土木 | 上流VCの資源採取、エネルギー生産。直接操業(工事)における気象の調整サービス、災害緩和サービスへの依存がある。 | 直接操業の騒音、振動、有害物質排出、GHG排出。加えてセメント、コンクリート製品の製造工程での影響度が高い。 |
| 建築 | 上流VCの資源採取、エネルギー生産。直接操業(工事)における気象の調整サービス、災害緩和サービスへの依存がある。 | 直接操業の騒音、振動、有害物質排出、GHG排出。加えてセメント、コンクリート、プラスチック、金属製品の製造工程での影響度が高い。 |
| ソリューション | 上流VCの資源採取、エルギー生産への依存が特に高い。直接操業での依存は限定的。 | 上流VCの資源採取、エネルギー生産での影響が特に高い。直接操業での影響は限定的。 |
| その他事業 | 上流VCの資源採取、エネルギー生産への依存が高い。航空輸送では気象の調整、良好な景観への依存がある。 | 上流VCの資源採取、エネルギー生産での影響度が高い。航空輸送では騒音、振動による外乱、GHG排出、外来生物の導入による影響度が高い。 |
― 優先地域の特定 ―
国内142拠点の立地を評価し、TNFDが定義する「影響を受けやすい地域」に該当する地域を優先地域として位置付けました。
評価対象は国内142拠点(常設25拠点=工場9/飛行場16、工事現場117拠点)とし、生物多様性の重要性(保全優先度 *2 )、生態系の完全性(BII *3 )、物理的水リスク(渇水・水質汚濁)を指標として用い、各拠点の立地を相対的に評価して、優先地域を特定しました。
- *2保全優先度:評価対象地域をグリッド(セル)に分割し、各セルを開発した場合に生じる生物種の損失の大きさに基づいて指標化したもの。開発によって、そこに生息する生物種の絶滅リスクが大きくなる場所(セル)ほど、保全優先度が高いと判断される。
- *3BII(Biodiversity Intactness Index):特定の地理的領域における、参照個体群と比較した多様な生物群の平均的な存在量を示す指標。自然状態を1とし、土地の改変に応じた生物量の損失の度合いを表す
| 影響を受けやすい地域の基準 | 常設25拠点 | 工事117拠点 |
|---|---|---|
| ① 生物多様性の重要性 | 11拠点(44%) | 65拠点(56%) |
| ② 生態系の完全性 | 2拠点(8%) | 1拠点(1%) |
| ③ 物理的水リスク | 5拠点(20%) | 12拠点(10%) |
| 優先地域(①〜③いずれか該当) | 11拠点(44%) | 69拠点(59%) |
| その他事業 | 上流VCの資源採取、エネルギー生産への依存が高い。航空輸送では気象の調整、良好な景観への依存がある。 | 上流VCの資源採取、エネルギー生産での影響度が高い。航空輸送では騒音、振動による外乱、GHG排出、外来生物の導入による影響度が高い。 |
全体傾向としては、生物多様性の重要度が高い一方で生態系の完全性は中〜低の拠点が多く、これらの拠点は自然が豊かでありながら人為的な改変も受けている、再生、保全の取り組みが有効な立地と考えられます。初期評価の範囲では、水質汚濁指標(BOD)は全拠点で相対的に低リスク、渇水リスクは島しょ部で本土より高い傾向がみられました。これらは限られた指標による初期的な把握であり、水質・水量や流域特性の評価は今後深めていきます。スクリーニングの結果、常設25拠点中11拠点(44%)、工事117拠点中69拠点(59%)が影響を受けやすい地域に該当し、多くの拠点が保全上の重要性が高い場所に立地していることを把握しました。
― 依存・影響の診断 ―
優先地域のうち、特にセンシティブな拠点を代表拠点として選定し、自然への依存と影響を診断しました。
本年度は拠点属性ごとの傾向を把握するため、鋼構造物の生産拠点、橋梁架設現場、飛行場の各区分から保全優先度と生態系の完全性の高い各1拠点を選定し、アンケート、ヒアリング調査により、特に重要な依存・影響を把握しました。その他の優先地域についても、同種の依存・影響が生じうる点に留意し、次年度以降に評価対象を順次拡大していく方針です。
| 評価対象拠点 | 重要な自然への依存 | 重要な自然への影響 | 変化の外部要因 |
|---|---|---|---|
| 川田工業 (鋼構造物生産工場) |
|
|
|
| 川田建設 (橋梁架設現場) |
|
|
|
| 新中央航空 (島しょ部空港) |
|
|
|
― リスクと機会/戦略のレジリエンス ―
特定した重要な依存・影響、外部要因から生じるリスク・機会を、財務影響度と発生可能性の二軸で評価しました。
当社グループの事業は、鉄構、土木、建築、ソリューションの4セグメントおよびその他事業で構成され、うち鉄構、土木、建築の建設関連3セグメントで売上の約9割を占めます(2026年3月期)。ENCORE *1 を用いて全セグメントの直接操業とバリューチェーンを網羅的にスクリーニングし、依存・影響のスコアが中程度以上となる直接操業の事業およびバリューチェーンのセクターを特定しました。主な所見は次のとおりです。
二軸のうち財務影響度は事業・財務への影響の大きさを、発生可能性は当該事象が生じる蓋然性を、それぞれ大・中・小/高・中・低で定性的に評価したものです。評価はサステナビリティ推進委員会を中心とした体制で行い、金額換算による定量評価は、データ整備の状況を踏まえ次年度以降拡充を行っていく方針です。なお、リスクと機会が生じる時間軸は、短期を5年以内、中期を6年~10年以内、長期を10年超と定義しています。物理リスク、移行リスク、および機会を、影響を受ける時間軸とあわせて整理しています。なお、気候関連のリスク・機会はTCFDの枠組みのもとで実施、開示しており、本自然関連開示には重複記載を避けて整理しています。両開示は同一のサステナビリティ推進委員会のもとで一体的に管理しています。
また、特定したリスクと機会に対して、既存の対応策を整理したうえで、SBTN *4 が提唱するAR3T *5 フレームワークに基づいて対応策を分類しました。
- *4SBTN:自然に関する科学に基づく目標設定を推進する国際的なイニシアチブ(Science Based Targets Network)。
- *5AR3T:対応策を回避、低減、再生/修復、変革の4段階で体系化する枠組み。SBTNが提唱。
| 分類 | 細分類 | 依存・影響/外部要因 | リスク/機会の概要 | 時間軸 | 重要度評価 *6 | 対応策 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 物理リスク | 急性 |
|
洪水想定区域の工場や斜面地の工事現場で、自然の緩衝機能が限界を超え、拠点浸水や土砂災害による拠点損傷、施工遅延が発生する。 | 短〜長期 |
|
事業継続体制(BCP)の整備【低減】
|
| 移行リスク | 政策、法規制 |
|
ネイチャーポジティブに向けた排出規制の強化に伴い、大気、水質管理の厳格化によるコストが増加する。 | 短〜中期 |
|
環境関連法の遵守と汚染物質の適切な管理【低減】
|
| 市場 |
|
公共調達基準への自然配慮の反映が進むなか、環境配慮型施工の提案力が競合に劣ると、公共入札で劣後し受注機会を逸失する。 | 短〜長期 |
|
環境配慮型の工法・製品による提案力の強化
|
|
| 機会 | 市場 |
|
物理リスクを緩和するグリーンインフラやNbS *7 への需要が拡大し、自然にプラスな技術をもつ企業の市場価値が高まる。 | 中〜長期 |
|
環境配慮型の工法・製品による提案力の強化
|
| 製品・サービス |
|
鋼構造、土木技術に洪水緩和機能を掛け合わせた環境配慮型インフラ製品(屋上緑化、雨水貯水槽等)の需要が増加する。 | 短〜長期 |
|
環境配慮型の工法・製品による提案力の強化
|
- *6評価軸の目安:【財務影響度】大=会社経営全体に影響(事業継続・全社収益・市場シェア等)/中=特定の事業部門・地域に影響/小=特定の事業所・現場に影響。【発生可能性】高=過去に頻発(近年複数回)または今後の発生可能性が高い/中=過去に発生があり、または今後ある程度見込まれる/低=過去に発生がなく、今後もほぼ見込まれない。いずれも定性的に評価しています。
- *7NbS(Nature-based Solutions):自然の機能を活用して社会課題の解決を図る取り組み(自然を活用した解決策)。
自然関連の不確実な将来は、TNFDが例示する2つの軸、すなわち生態系サービスの劣化度の大小と、自然保全に向けた市場、制度の整合度の高低によって、4つのシナリオで捉えられます。当社グループは初年度のリスク・機会の分析にあたり、このうち、自然災害や生態系の劣化が頻発し、社会全体の危機感から強い規制が導入される将来(TNFD例示シナリオ#2)を主たる想定として用い、規制、調達、製品/サービス、技術といった観点から事業への影響を検討しました。
複数の自然関連シナリオを用いた定量的なシナリオ分析は、データ整備の進展に応じて深度化を検討します。
リスクと影響の管理
LEAPアプローチに沿って自然関連の依存・影響、リスク・機会を特定、評価、優先順位付けし、対応策を整理しています。
当社グループは、直接操業とバリューチェーンの双方について、LEAPアプローチに沿って自然関連の依存・影響、リスク・機会を特定、評価し、優先順位付けを行っています。直接操業では、国内142拠点から優先地域を特定したうえで代表拠点への調査により依存・影響を診断し、重要な依存・影響と外部要因から想定されるリスク・機会を財務影響度と発生可能性の二軸で優先順位付けしました。バリューチェーンでは、ENCOREを用いて上流(資源採取、素材製造等)と下流(解体、廃棄物処理等)をスクリーニングし、特に上流の資源採取、素材製造における依存・影響が大きいことを把握しています。なお、上流調達地レベルでの優先地域の特定や下流評価の深度向上は今後の課題として認識しています。
これらの重要な依存・影響、リスク・機会に対しては、AR3Tフレームワークに沿って対応策を整理し、直接操業ではBCPの見直しや訓練、環境関連法の遵守と化学物質の適切な管理、環境配慮型の工法・製品の採用、開発などに取り組み、調達面ではサステナブル調達方針に基づくサプライヤーとのエンゲージメントに取り組んでいます。
今後は気候関連リスクに準じ、自然関連リスクもサステナビリティ推進委員会を核とした全社的なリスク管理体制への統合を検討し、財務的影響の観点も含めて継続的に把握・管理できる仕組みの構築を目指します。
指標と目標
初年度は定量目標を設定せず、既存の管理指標・法令遵守との対応関係と取り組み紹介を中心に開示します。
初年度となる2026年度は、自然関連の定量的な指標値および目標は設定せず、取り組みの紹介を中心とした定性的な開示に留めます。一方で、TNFDが推奨するコアグローバル指標について、現時点で当社グループが対応している既存の管理指標、法令遵守の状況との対応関係を次のとおり整理しました。測定に至っていない指標については、今後の課題として認識し、定量的な開示はデータ取得、集計体制の整備状況を踏まえ、段階的に進めていきます。
| TNFDコアグローバル指標 | 現時点での当社グループの対応状況 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 土壌・大気・水への汚染物質(C2.0/C2.4) | 環境関連法を遵守し、指定化学物質の排出・移動量(PRTR)を管理しています。環境関連の罰金・処罰、および水質・水量に関する法令違反は以下のとおりです。 (件)
|
||||||||
| 廃棄物の発生量・処理(C2.2) | 建設廃棄物の分別、リサイクル、適正処理を環境マネジメントの一環として管理しています。 | ||||||||
| 水ストレス地域からの取水量・消費量(C3.0) | 建設関連事業を担う川田工業株式会社および川田建設株式会社における5つの生産工場 *8 の年間取水量は以下のとおりです。 (千㎥)
|
||||||||
| GHG排出量(気候関連) | TCFDの枠組みに基づき開示済み(Scope1、2、3)です。 |
- *8川田工業株式会社|四国工場、栃木工場、富山工場および川田建設株式会社|那須工場、九州工場を加えた5工場
自然関連の主な取り組み
バリューチェーンの各段階で、自然への負荷の低減と、技術・製品を通じた自然への貢献の両面で取り組んでいます。
当社グループは、環境方針および重要課題「自然資本・生物多様性問題への積極的な貢献」に基づき、バリューチェーンの各段階で自然への負荷の低減と、技術、製品を通じた自然への貢献の両面で取り組みを進めています。
| 上流|調達 | 鋼材・セメント等の資源採取、素材製造に伴う依存・影響の大きさを踏まえ、サステナブル調達の方針に基づくサプライヤーとのエンゲージメントで調達面のリスク低減を図っています。 |
|---|---|
| 直接操業|生産・施工 | 溶接工程の水冷架台の循環式設備や工事現場の水循環式エコトイレで水の再利用を進めるほか、水性塗膜剥離剤、粉塵飛散防止工法で汚染物質排出の低減、屋上緑化や洪水緩和機能をもつ雨水貯水槽等環境関連製品の提供を通じて、国土強靭化と自然への貢献の両立を目指します。 |
| 下流|廃棄物処理 | 建設廃棄物の分別、リサイクル、適正処理を環境マネジメントの一環として推進し、資源循環に取り組んでいます。 |
| 地域・自然への貢献 | 川田テクノシステムは、「緑の募金」をはじめとする森林保全等への継続的な貢献活動を、社会貢献活動として実施しています。こうした活動に対し、林野庁長官から感謝状を受領しています。 |
今後の課題と方針
今回のLEAPアプローチを通じた自然関連課題の特定と評価は、当社グループにとって、事業の存立基盤である自然資本の価値を再認識し、その持続可能性を真摯に問い直す重要なプロセスとなりました。本報告における開示はあくまで第一歩であり、今後は今回特定された依存・影響、およびリスク・機会を経営戦略やガバナンス体制へとさらに深く統合していくことで、事業のレジリエンスを一層強化してまいります。また、地域社会を含む多様なステークホルダーとの対話を通じて、バリューチェーン全体でのネイチャーポジティブに向けた連携を推進してまいります。
事業に関するお問い合わせ、企業・IR情報に関するご質問はこちらより承っております。
