2018/01/25 社会 従業員

川田建設、新入社員技術研修を実施

川田建設は2017年11月13日から17日までの5日間、静岡県富士宮市にある富士教育訓練センターで新入社員研修を実施しました。

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研修の参加者で記念撮影

本研修は社会人としてのマナーやパソコンに関する一般的な講習ではなく、入職時教育として、施工方法や安全管理などの土木工事の基礎を学ぶことを目的としています。

昨年に引き続き2回目となる今回は、新入社員21名が3班に分かれて、実習形式で型枠組立、鉄筋組立、コンクリート打設を行いました。「鉄筋配置のみ」と「PC鋼棒入り」の2種類のコンクリート梁(試験体:150m×150m×3600m)を製作し、載荷実験によるひび割れ確認を行うことで、鉄筋コンクリートとプレストレスト・コンクリート(PC)の違いを実際に体験しました。

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初日の安全衛生教育

研修初日には、安全衛生教育として社員による安全講話を受講しました。


その後、安全帯を使用して「ぶらさがり実習」を行い、ハーネス型安全帯を正しく着用することの大切さを学びました。

2日目は班に分かれての実習です。最初に班ごとにそれぞれ型枠組立をしました。

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班ごとに型枠組立をしました
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完成した型枠


それから社員の指導でコンクリートの配合について学んだ後、材料(水、セメント、骨材、混和剤)を計量して練り混ぜをしました。できあがったフレッシュコンクリートの品質試験(スランプ、空気量)を経て、実際にコンクリート打設を行いました。

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材料を計量して練り混ぜをしました
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自分たちで作った型枠を使ってコンクリート打設を行いました


3日目は研修センターの講師から鉄筋、型枠、コンクリートの基礎についての講義を受けました。

4日目は午前に社員からプレストレスト・コンクリートの基礎と緊張計算の講義を受け、基礎知識力の向上を図りました。

午後からは試験体の脱枠を行い、各試験体に研修生自らが乗って載荷試験を行いました。

鉄筋コンクリートの試験体では、載荷時、荷重除去後のいずれも「ひび割れ」や「たわみ」が確認されました。それに対して、プレストレスト・コンクリートの試験体では、載荷時には若干の「ひび割れ」や「たわみ」が確認されましたが、荷重除去後には「ひび割れ」は確認されず、「たわみ」もなくなっていました。

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最終日には退所式が行われました

載荷試験を終えた研修生は「鉄筋コンクリートとプレストレスト・コンクリートの違いを体感できました」と感想を述べていました。


入社して7か月を経て、自分の仕事や会社の仕事が見え始めてきたころであり、本研修は参加者にとって「技術を考える」よい機会になったようです。

川田建設では、今後もこのような研修を通して、社員の技術力向上に努めてまいります。

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