2018/01/18 環境

屋上緑化システム「みどりちゃん」を活用したプランターで柑橘類の栽培を検証

近年、畑がなくても気軽に楽しめるプランター菜園が注目されています。
川田工業・東京本社ビルの屋上のベランダでは、2015年よりラベンダーを栽培しています。
それに加えて2017年5月には8基の「みどりちゃんプランター」を設置してミカンやレモン、金柑など8種類の柑橘類の栽培を始めました。



川田工業では屋上緑化システム「みどりちゃん」を活用したプランターで、オリーブ栽培を行った事例があります。
2017年6月にアメリカ・カリフォルニア州の複合商業施設に設置したプランターでは、ハーブ類が栽培され、そこで収穫されたハーブ類は隣接するカフェで使われています。

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プランター緑化でのオリーブ栽培の事例東京都)
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The MET Costa Mesa Verde Kitchenプランター緑化(アメリカ合衆国 カリフォルニア州)





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■屋上緑化システム「みどりちゃん」とは

雨水をろ過して貯める自然循環方式により日本の気候なら基本的に水やりが不要なため、水やりに必要な水道代や電気代が大幅に削減できるエコシステムです。



柑橘類は、芳香はもとより果実を収穫できることがなによりのメリットですが、成長期にはたくさんの水やりが必要といわれています。

「みどりちゃん」の特長を活かして最低限の水やりだけで柑橘類を育てることが可能なのかという検証も兼ねて、東京本社ビルのベランダで取り組むことにしました。

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5月頃のプランター
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8月頃はまだ青かったミカンも、12月を過ぎる頃にはきれいに色づきました

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こちらが実ったミカン



柑橘類は成長期の春から夏にかけてひんぱんな水やりが必要です。

しかしみどりちゃんシステムに加え、固まる砂で土壌にふたをすることで水分の蒸発をなるべく抑え、最大限まで水やりを減らしました。

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川田社長による初摘み(2017127日撮影



その後、食べごろのミカンは全部で3キロほど収穫できました。

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ハサミで食べごろのミカンを収穫
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ミカンで作ったKTIの文字



今回は栽培しているミカンの品種の中で「宮川早生(わせ)」と「宮本」の2種類を収穫しました。
「宮川早生」は鳥にねらわれて多くが食べられてしまいました。

貴重な「宮川早生」を試食しました。

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手前の大きめのミカンが「宮川早生」、奥にある小ぶりな方が「宮本」です

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「宮川早生」を試食。「甘い!おいしい!」
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表情で「宮本」の味をご想像ください



鳥も甘いとわかっていて「宮川早生」ばかりをねらって食べたのか、とても酸っぱい「宮本」にくらべ、収穫数が少ないのが残念でした。

今回の柑橘類栽培は試験的なものでしたが、この成功を活かして川田工業では今後も「みどりちゃん」の活用範囲を広げて行く予定です。


川田工業・東京本社にお越しいただく機会がありましたら、プランターで栽培している植物にぜひご注目ください。

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